4年制大学の新設が正式に決まった福井医療短大。施設に隣接して大学生が通う研究棟を建設している=31日、福井市江上町

 文部科学省は、私立福井医療短大(福井市江上町)が2017年度の開学を目指し準備を進めてきた福井医療大の新設を認め31日、認可書を交付した。同大を運営する学校法人新田塚学園の林正岳理事長は「医療や介護を一体的に提供する地域包括ケアシステムに貢献できる学校にしていきたい」と話した。福井県の4年制大学は6校目となる。

 3年制の福井医療短大と同じく、保健医療学部にリハビリテーションと看護の両学科を設ける。同短大のカリキュラムと比べて一般教養を中心に約30単位増やし、専門的な知識・技術の習得に加え探究力を磨く。同短大と同様に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師の各国家試験の受験資格と、新たに第1種養護教諭の免許状を取得できるよう同省に申請している。同大の初代学長は同短大の山口明夫学長が就く。

 4年制大学を新設した理由について山口学長は「さまざまなニーズに対応できる質の高い医療技術者が求められている中、学生は学ぶべきことが多く、3年間の教育では限界がある」としている。

 この日は、同省の常盤豊高等教育局長が同省で林理事長と山口学長に認可書を手渡した。交付式後、山口学長は「専門性を学んでもらうのはもちろん、問題解決能力を持った医療人を育成したい」と抱負を述べた。

 同短大の在学生は594人。現1年生が卒業する18年度までは同短大と同大を併設する。短大の募集は停止している。同短大は昨年10月に設置認可申請書を提出。大学設置・学校法人審議会は8月26日、申請を認めるよう松野博一文部科学相に答申していた。

 同大は1971年に設立された福井高等看護学院が前身。76年に福井医療技術専門学校、2006年には福井医療短大となった。新田塚学園など公益4法人でつくる「新田塚医療福祉センター」の関連施設として福井総合病院などがある。

関連記事
あわせて読みたい