すっかり色あせたお地蔵さん。罰当たりじゃないの!?

福井人が豹変!特に地面ぎりぎりの攻防戦は恐ろしい!

帰りは温厚な福井人に戻っていました。よかったよかった

 福井県、特に鯖江市では、仏教が根付いてるなって感じることが多々あるんだけど、そんな福井県民にあるまじき!?光景を目にしました。
 それが、鯖江市内にある「地蔵橋」という場所。

 織田と朝倉の戦いの時に、橋を壊してお寺を守ろうとする朝倉勢に対して、織田勢はその辺にあった石のお地蔵さんを川に投げ込んで埋めて、その上を踏み越えて進んだんだって。
 ありえない!
 しかもその後、お坊さんが、「我が体を踏ませて、通る衆生に功徳を与えん」という夢のお告げを受けて、そのお地蔵さんを谷底から引き上げて、旧北陸道の小川の橋にしちゃったんだって。
 夢のお告げだからって、お地蔵さん橋にしちゃダメでしょ。

 この地蔵橋は、そんな踏まれまくったかわいそうなお地蔵さんが置いてある場所で、街中にぽつんとある。
 信心深い昔の人がお地蔵さん踏んだの?そんな粗末なことする?
 ってかなり半信半疑だったんだけど、行ってみたらありえないくらいショッキングな光景が広がってた。

 地蔵橋には、体の前側がすり減って変色して、横たわってるお地蔵さんがいました。
 嘘でしょ。
 こんなお地蔵さん見たことない。
 シュールすぎる!!!
 なんか切ない気持ちになってしまって、もう見ていられなかったよ。

 あるガイドマップには、
 「地蔵を踏むと災難除けになると言われています。」
 って書いてあったけど、踏めるわけないでしょ(笑)
 本当いたたまれない…。
 このお地蔵さんたちが、それでも自分達は幸せだよって思ってることを願うしかない。

 ●温厚な福井県民が豹変する瞬間を見た!

 福井は人があったかいってよく思うんだけど、そんな福井の人が豹変する瞬間を見てしまった。
 それは、私が住んでいた鯖江市の河和田地区や北中山地区で行われている伝統行事「おこない」(おらいしという地域もあって名称はさまざま)でのこと。
 簡単に言うと、餅まき。

 いつ頃から始まったものなのかは正確にはわからないものの、300年前には行われていたという説もあった。
 餅をまいた人は厄払い、拾った人は無病息災が約束されるめちゃくちゃハッピーなお祭り。
 地域の代表の男性がお餅をまいてくれるので、参加者はひたすら取る!
 ただそれだけ。
 事前情報として、空からお餅が降ってくるから、帽子、軍手必須、地面に降り注いだお餅は泥だらけになるから汚れてもいい服装、長靴がベスト、さらにヘルメットをかぶってくるツワモノもいるって聞いて、どんなもんか興味津々。
 1日に何箇所かの神社で行われることもあるから、おこないのはしごをする人もいるんだって。

 始まってみたら普段は温厚な福井の人が、めっちゃ鬼気迫ってて、壮絶な戦いをしてるのを目の当たりにした。
 落ちたお餅を拾う時の空気とか、めっちゃ怖い(笑)
 けど、帰りはみんな、冷静で優しい福井人に戻ってた。よかった。

 鯖江以外にも、いろいろな地域で餅まきが行われているみたいで、県外の人は人々の必死な形相に驚くことが多いとか。
 豹変した福井の人を見るなら、この行事が一番だと思うので、ぜひ(笑)(ゆるパブメンバー、しおりんこと江戸しおり)

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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