金福すいかの注文が相次いだオイシックス香港のサイト

 福井市が品種開発しブランド化を進めている特産の「金福すいか」が、香港で好評だ。香港向けの大手食品販売サイトに出品したところ注文が集中。出荷に対応できなくなりわずか2週間で受注を打ち切った。市は一層の売り込みを図ろうと、来月、再出荷を計画している。

 金福すいかは2000年、福井市園芸センターが開発した重さ約2キロの小玉の種なしスイカ。鮮やかな黄金色の皮と、まろやかな甘さとシャリ感が特徴で、市内外に出荷されている。03年に農林水産省に品種登録された。昨年は約5800玉を販売。本年度は市内の農家41軒が生産に取り組む。

 金福すいかは13年に海外“デビュー”。市が台湾の高級スーパーで試験販売を実施し、手応えをつかんだ。今年、香港への販路開拓を狙い、食品販売サイト「オイシックス香港」で100玉の販売を企画。6月28日から受注を開始した。

 最初の週で42玉を出荷する好スタートを切り、最終的に7月14日までに予定の100玉を超える注文があり、受注を打ち切った。市の担当者は「予想以上の反応」と驚く。

 同サイトの担当者によると、国内では2〜3千円の販売価格が、香港向けでは4千円以上。高めの価格設定だったが、珍しさや縁起のいい黄金色の見た目が富裕層に受け、注文増につながったという。

 市はこれを受け、中国の伝統的な祭日「中秋節」(今年は9月15日)に合わせた再出荷を決定。農家に協力を呼び掛け、少量の生産に取り組んでいる。

 市園芸センターの松原為之所長は「生産量はまだまだ少ないが、知名度は着実に増してきている。国内だけでなく香港、台湾への販路開拓を続けながら、販売数1万玉を目指したい」と話している。

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