福井駅方面(奥)に向かい、着々と工事が進むえちぜん鉄道の高架橋(手前の白い部分)=10日、福井市西開発

 福井市中心部で、えちぜん鉄道高架の巨大な橋脚が次々と立ち上がっている。本年度中に上部の橋げたがつながり、福井国体開催前の2018年夏ごろ完成予定だ。現在は新幹線福井駅部の高架を借りて走っているが、えち鉄単独高架での運行開始後、その下を通る交差道路が同年度末までに整備されれば、1991年度から県が取り組んできた福井駅付近連続立体交差事業が完了する。

 えち鉄の高架区間は勝山永平寺線約2・3キロと三国芦原線約0・7キロの計約3キロで、JR北陸線、北陸新幹線の高架東側に位置する。県都市計画課によると、22年度末の新幹線敦賀開業に支障が出ないよう、工区を六つに分けて効率的に作業を進めている。

 工事は4月に本格化。基礎くい約400本を打ち終え、橋脚を順次建設している。えち鉄本社(松本上町)付近では、勝山永平寺線と三国芦原線を合流させるための高架建設が進む。一部には橋げたも掛かり始めた。

 本年度中に全工区の橋げたを連結し、来年度から高架の上にまくら木や線路を敷設したり、架線などを設けたりする。東側の外観を全面ガラス張りにする新しい福井駅舎や高架上の新福井駅、福井口駅を整備する。18年夏ごろに高架での運行開始後、新幹線福井駅部につなげていた約200メートルのスロープや橋脚、仮駅ホームなどを取り壊す。

 えち鉄高架区間の踏切は、新幹線福井駅部下にある宝永が既に撤去され、残る清川は高架での運行開始に合わせてなくなる。高架と立体交差する車道、歩行者専用道は高架完成前より14路線増える。

 05年4月に完成したJR北陸線高架(約3・3キロ)を含む連続立体交差事業全体の進捗(しんちょく)率は、総額約683億円の事業費ベースで84%(8月末現在)と順調に推移している。県土木部の小川俊昭技幹は「福井国体までに一日も早く、えち鉄高架を完成させたい。そして立体交差道路を速やかに整備し、交通渋滞解消につなげたい」と話している。

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