リオデジャネイロ五輪バドミントン女子シングルス決勝トーナメント準々決勝で第1ゲームから果敢に攻める山口茜=リオデジャネイロ

 6戦全敗の相手に本気で勝ちに行った。リオデジャネイロ五輪のバドミントン女子シングルス決勝トーナメント準々決勝。山口茜は奥原希望を相手に、第1ゲーム序盤から猛攻を仕掛けた。

 攻めの勢いはもちろん、奥原のバックハンド側(右)への狙いが効果的だった。レシーブも徹底して右を突き、甘い返球を待って逆へ強打。「全速力でいった」。いつもと違う山口の試合の入り方に「奥原は焦ったのかもしれない」(舛田圭太コーチ)。山口が主導権を握って第1ゲームを奪った。

 しかし第2ゲームは「スピードだったり、こっちの攻撃に奥原さんが対応してきた」。山口は攻めてはいるが、長いラリーに持ち込まれ、その分、体力を奪われていく。逆転されると「ほかの戦い方のパターンが少なかった」。我慢してついていくことができなかった。最終ゲームは動きに精彩を欠きリードを広げられて屈した。

 「当たって砕けろ。最初から全力でいって後半ばててしまえば、それが自分の実力だと思ってやっていた」。その通りになったが「自分の力が出し切れた」と言い切る。

 19歳で初めて挑んだ五輪の舞台は「ちゃんと楽しめたと思います」。東京五輪への思いを聞かれると「オリンピックってすごいなって思うけど、『4年後に向けて頑張ろう』じゃなくて次の試合で勝てるように頑張りたいなという思いがある」。課題を克服し、目の前の1戦を戦う中でさらに成長していく。そんな山口茜の姿を4年後、東京五輪で見てみたい。

関連記事