脇本雄太選手のレースについて話す日本競輪選手会福井支部副支部長の渡辺さん=16日午後10時45分ごろ、福井市門前2丁目の福井サイクルハウス

 リオデジャネイロ五輪自転車トラック種目の男子ケイリン(日本時間16日夜)に出走した脇本雄太選手(27)=福井県立科学技術高出身。福井では、脇本選手が所属する日本競輪選手会福井支部副支部長の渡辺十夢(とむ)さん(36)が、インターネット中継でレースを見守りながら解説した。惜しくも準決勝進出を逃し「敗者復活戦は仕掛けどころがよかった。あと少しだった」と残念がった。

 1回戦の同じ組には、ロンドン五輪銀メダリストのドイツ選手と、北京五輪の別種目で銀メダルを獲得した英国選手の2人の強豪が名を連ねた。1周250メートルのトラックを8周し、上位2人が準決勝に進出する。レース前、渡辺さんは「厳しい組に入った。だからこそ1回戦を突破すれば、メダルも見える」と話した。

 競輪選手の宿舎となる福井市門前2丁目の「福井サイクルハウス」で、同支部の選手仲間や親族、科技高の後輩ら約100人とともに大型画面で観戦。全員が食い入るように見つめる中、1回戦が始まった。

 先行逃げ切りを得意とする脇本選手だが、スタート直後、最後尾へと追いやられた。「得意パターンに持ち込むには、かなり不利な位置取りになった」と渡辺さん。残り2周くらいからのロングスパートが成功するかどうかが、鍵を握ると予想した。

 ペーサー(先導車)が離脱した残り2周半。1列だった選手たちがばらけて、スピードを上げながら互いにけん制し始めた。「ここが、仕掛けどころだったのだが…」と唯一の勝負どころを逃した脇本選手の姿を見て、自分のことのように悔しがった。

 敗者復活戦ではペーサーが離脱するまでは最後から2番目に位置。終盤に追い上げたが、あと一歩及ばなかった。「得意の展開には持ち込めなかったが、よく頑張った」と渡辺さん。「いろんなものを犠牲にして取り組んでいた。帰ってきたら、お疲れさま、と言いたい」とねぎらった。

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