日本海の大パノラマが楽しめる福井市ガラガラ山越前水仙の里キャンプ場。昨年度の利用客数は過去最多を更新した=6月16日、福井県福井市赤坂町

 福井市ガラガラ山越前水仙の里キャンプ場(福井県福井市赤坂町)の入り込み数が昨年度、過去最多の9867人を記録した。昨年4月のリニューアルオープン以降、新設のオートキャンプ場や日本海に沈む夕日を眺められるロケーションが好評だ。関西、中京エリアに狙いを定めた営業活動も実を結び、本年度は1万人を超えるペースで推移。市は「越前海岸エリアの観光の核にしたい」と期待する。

 ■4億円で新装

 1993年に開業。利用者数は98年度の8485人をピークに、施設の老朽化やニーズの多様化で減少を続け、2011年度以降は3千人以下に低迷していた。

 リニューアルは市が約4億円をかけ、車で乗り入れられる電源付きオートキャンプ場(16区画)のほか、ドッグランやシャワー室を新設。17棟あるログキャビン(コテージ)は各棟の風呂に温泉を引き、それぞれ屋外バーベキュー炉を設けた。

 木々を伐採して眺望を確保し、幻想的な夕日や満天の星空が存分に味わえるようになった。6月中旬に家族4人と愛犬で宿泊した愛知県名古屋市の会社員男性(44)は「夕日は絶景。時間がゆっくりと流れる感覚で、自然に囲まれて過ごせるのがいい」と満足そうに話した。

 ■充実したサービス

 リニューアルオープン後は、指定管理者の福井和泉リゾート(福井県大野市)が運営。常設テント、各種キャンプ用品のレンタル、飲食品の販売などサービスを充実させ、利用者の満足度を高めた。

 大手旅行会社から大学生協まで手広く売り込み、間口を拡大した。入り込みが落ち込む冬場は、オリジナルメニュー「越前がにの地獄蒸し」を販売して宿泊件数を下支え。有名店シェフを招いたダイニングイベントを企画するなど、新たなニーズも開拓した。

 越前海岸エリアとの連携に積極的に取り組む。地元越廼地区の釣り船と提携した体験プランを今年5月から販売。他にも観光資源と組み合わせた宿泊プランの準備を進めており、清水和英支配人(50)は「横のつながりを強化することで相乗効果が得られたら」と話す。

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