警察官も安全確保に当たる中、よちよちと歩き回るカルガモの親子=6月28日、福井県福井市のJR福井駅西口広場

 福井県福井市のJR福井駅西口広場を6月28日、カルガモの親子9羽がよちよちと歩き回った。人や車を警戒してか、茂みに隠れている時間が長かったが、夕方近くには広場に出て、下校する高校生らのカメラの被写体に。親子の安全を確保するため県職員らが捕獲し、市内の田んぼに放した。

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 複数のタクシー運転手によると、親子は同日午前6時ごろから広場内の車道を歩き回った後、親鳥が植栽帯の茂みに入った。後を追った8羽のひなは高さ約20センチのブロックを登れず、運転手たちが手のひらに載せて茂みに入れてあげたという。親鳥が茂みから顔を出して周囲をうかがう時間が続き、運転手の1人は「水辺が見つからず、親鳥はどうしていいか分からないのでは」と我が子のように心配していた。

 昼下がり以降は茂みを出入りするようになり、県警福井署駅前交番の警察官2人が車の交通整理をして安全を確保した。旅行で通りがかった神奈川県横浜市の男性(48)は「車が止まってあげていて、ほのぼのとした気持ちになった。街のイメージアップになりますね」とにっこり。熱心に撮影していた福井工大福井高3年の男子生徒(17)は「ひなが懸命にブロックを登ろうとする姿がかわいい。母親について行った子どものころを思い出した」と話していた。

 県鳥獣保護管理員の鈴川文夫さん(83)=福井市=は、ひなの大きさから「親鳥が茂みの中に巣を作って産卵し、ひなはきのうふ化したばかりだろう」と推測。植栽帯には水や食べ物がないため子育てできる環境になく、車にはねられる危険もあるとして午後5時半ごろ、県や市の職員らと網で捕獲した。

 
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