39年ぶりの優勝を飾ったホッケー女子丹生の選手たち=3日、鳥取県の八頭高ホッケー場

 全国高校総合体育大会(インターハイ)のホッケーは3日、鳥取県の八頭高ホッケー場で女子の決勝が行われ、丹生(福井)が岐阜各務野(岐阜)を1—0で下し、1977年以来39年ぶり5度目の優勝を果たした。

 丹生は2年連続10度目の決勝。試合は互いに譲らず、一進一退の攻防が続いた。0—0で迎えた後半20分、丹生はFW小林久留海が体を反転させ見事なシュートを決めた。MF牛若晴馨らを中心に積極的な守備で反撃を許さず、虎の子の1点を守り抜いた。

 丹生は今春から吉田能克監督が率い、守備の意識を徹底。今大会は4試合でわずか1失点だった。

 守るといっても引いて固めるのではない。ホッケー女子丹生は、積極的に前に出て相手のボールを奪い、速攻につなげる“攻める守り”で39年ぶりの優勝を遂げた。決勝は1—0。今大会は4試合で1失点だった。就任1年目の吉田監督は「狙い通り。きっちり堅いホッケーをした」と歓喜の選手たちをたたえた。

 岐阜各務野の縦への突破を、黄色のユニホームがことごとく阻んだ。1人目がボールを取れなければ、2人目、3人目がすかさずカバー。粘り強い守備でつけ入るスキを与えなかった。

 攻守の要として、灼熱のフィールドを走り続けたMF牛若は「相手はガツガツくるチーム。自分たちも負けずに前に出て全員できっちり守った」と振り返った。

 後半20分、FW小林久が先制点を決めると、吉田監督はすかさず「引くな」と指示を出した。「守り切ることが大事だけど、チャレンジする気持ちを忘れなかった」とFWの上嶋明莉。丹生の前に出る守備と速攻がボディーブローのように効き、残り15分、岐阜各務野には疲れが見えた。

 決勝の先発メンバーは3年生3人と1、2年生各4人。全国制覇を果たしてなお伸びしろを感じさせるチームだ。「次は国体予選。北信越からは1チームしか出られない。全国選抜優勝の石動(富山)も練習してくるはず」と上嶋。とどまらない意識が「常勝丹生」への一歩になるはずだ。

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