~「ふくい四季のしあわせ綴り」とは~
福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。

 「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回はこの7~9月に見られる福井県内の主な「食の風習」をいくつかご紹介します。あなたはどれくらいご存知でしょうか? 

 

(1)小浜の夏の風物詩「くずまんじゅう販売」/7月上旬/小浜市

 

夏になると、小浜市の各菓子店では「くずまんじゅう」の販売が始まります。若狭でとれる葛であんを包み、平成の名水百選の雲城水や地下水などで冷やしていただきます。つるんとした食感と透明感のある見た目で、涼を感じることのできる銘菓。数十年前までは、小浜市の各家庭でくずまんじゅうを作る習慣がありました。

 

(2)夏バテ防止のスタミナ食「半夏生(はんげしょう)サバ」/7月上旬/奥越地域

 

夏至から数えて11日目に「半夏生サバ」を食べる慣わしです。江戸時代に漁村の年貢軽減と農民の栄養補給のため、大野藩主が越前海岸から鯖を取り寄せて食べるよう、民衆に奨励したことが始まりといわれています。大野市内の鮮魚店では、炭火で鯖を焼く香ばしい匂いが一日中漂います。夏バテ防止のスタミナ食としても認知されています。

 

(3)美しい海の宝石「ウニ漁の解禁」/7月21日~8月中旬/坂井市三国町

 

越前海岸では、毎年7月21日の解禁からお盆までの短い期間、風のない天候の良い日に海女(あま)が海に入り、素もぐりで「バフンウニ」を採取します。バフンウニの卵巣を塩漬けにしたものは汐うにと呼ばれ、日本三大珍味の一つに数えられます。美しい海で育つ濃厚なウニは、江戸時代より各宮家や他藩への贈り物にされてきました。

 

(4)飛びついたように見える「とびつきだんごのお供え」 /8月中旬(お盆)/坂井市

 

坂井市で、お盆の15日に仏様のお供えとして作られる伝統料理です。おはぎのように見えますが、モチ粉で作った団子のまわりに、煮つけたササゲ大豆をまぶしてあります。「とびつきだんご」という珍しい呼び名は、団子にササゲ大豆が「飛びついた」ように見えるからといういわれがあります。豆の皮をはじけさせずに作ります。

 

(5)ひと手間加える家庭の味「たくあんの煮たのづくり」/8月~11月/嶺北地域

 

大根を保存するために、年の暮れに漬けこんだたくあんが、夏場にさしかかり古くなってくるとお目見えする家庭料理。輪切りにしたたくあんを塩抜きして、出汁や醤油などで煮たものが「たくあんの煮たの」です。ひと手間かけて作られることから、「ぜいたく煮」とも呼ばれています。主に嶺北地方に伝わっています。

 

(6)福井が生んだ新しいお米「いちほまれ 収穫」/9月/県内各地

 

こしひかりを生んだ福井県がおよそ6年の歳月をかけて新たに開発した「いちほまれ」。このお米は、全国から名称募集を行い、「日本一(いち)おいしい、誉れ(ほまれ)高きお米」との思いを込めて、「いちほまれ」と名付けられました。絹のように白く艶があり、口いっぱいに広がる優しい甘さ、粒感と粘りの最高の調和が特徴です。

 

(7)色とりどり、秋のご馳走「焼き鯖のちらし寿司」/9月/高浜町

 

その昔、若狭湾と京の都をつなぐ「鯖街道」。その中の一つ「西の鯖街道」は、標高800メートルの丹波高地を挟み、福井県高浜町を起点として京都御所をつなぐルートです。高浜町では新鮮な鯖がとれると、西の鯖街道を通って京都に運ばれました。鯖を丸ごと焼いた焼き鯖はそれだけでもおいしいものですが、焼き鯖を細かくほぐして寿司飯の上に錦糸卵や紅生姜などをあしらった「焼鯖のちらしずし」は、高浜町の秋祭りのご馳走として古くから作られてきた「故郷の味」。地元でも愛されています。

 

いかがでしたか? 各地の食の風習、いくつ知っておられたでしょうか?
これらの福井県内の食の風習の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。

 

 

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