日本原電から二十八日、県に入った連絡によると、敦賀原発1号機(沸騰水型軽水炉、出力三五・七万キロワット)で、二十一日から二十二日にかけ原子炉停止操作をしていたところ、出力降下に伴い三台ある給水制御弁のうち一台を手動に切り替えて閉じようとした際、動かなくなった。作業を中断し、この弁を隔離した上で別の弁で流量調整を行い、原子炉を手動停止した。環境への放射能の影響はなかった。

 県原子力安全対策課によると、原子炉停止後に弁を分解点検した結果、弁体が入った外筒の内面に傷が見つかった。外筒は弁体のピストンリングと接していて、弁を閉じる際にピストンリングが外筒内面の傾斜部にかみ込んで動かなくなったとみられる。日本原電は弁体と外筒を予備品に取り換えた。また、これまで三サイクル程度使っていた外筒は、定期検査ごとに新品に交換する。

 敦賀1号機は、原子炉再循環ポンプの軸封部から回収されるシール水が増加。軸封部を交換するため、原子炉を手動停止していた。シール水の増加は、鉄さびなど微少な異物が軸封部に混入し、ポンプ主軸との接触面に傷を付けたのが原因と推定された。接触面の部品を新品に取り換えた。
 ポンプの試運転を実施した後、二十九日午前九時ごろに原子炉を起動する。

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