営業再開で次々とフロントに訪れる入浴客=25日、福井市佐野町の「天然温泉佐野温泉 福の湯」別館

 福井市佐野町の「天然温泉佐野温泉 福の湯」が25日、一部施設で日帰り入浴の営業を再開した。再開を待ちわびた多くのお年寄りらが開店前から訪れ、昨年6月末の事業停止以来、約1年1カ月ぶりに“いい湯”を楽しんだ。

 営業を再開したのは別館で、男女各約25平方メートルの浴室と、休憩用の和室、食事どころを備えている。入館料は大人650円、小学生以下300円だが、29日まで再開を記念して大人450円、小学生以下200円の割引料金とする。営業時間は午前9時〜午後9時(最終入館は午後8時まで)。

 この日は神事の後、午前10時にオープンした。大久保ユリ子さん(83)=福井市=は「佐野温泉はお湯が良くて、入ってから2、3日は体が楽になる。昨日から楽しみで、夫と朝9時に一番乗りしました」と笑顔を見せた。事業停止前まで10年来の常連だったという福井県坂井市の女性は「久しぶりに佐野温泉のお湯と出合えた。前と変わらない、いいお湯でした」と喜んだ。

 同県奥越や南越前町など遠路からも次々と入浴客が訪れた。運営するハッピーコーポレーション(福井市開発4丁目)の福嶋弘子社長は、接客などに追われながら「改めて佐野温泉が多くの人に愛されていることが分かった。お年寄りをはじめ、ファミリー層にも楽しんでもらえる温泉にしていきたい」と気を引き締めていた。

 ハッピーコーポレーションは「古里の地域活性化に貢献したい」と、地元・川西中出身の共栄建機リース(福井市開発3丁目)会長、福嶋敏栄氏(ハッピーコーポレーション会長)らが出資して昨年12月に設立。経営に行き詰まって自己破産した旧佐野温泉の本館や別館、温泉の権利などを取得した。大浴場や宴会場がある本館は、これから改修を進め、年内の再開を予定している。

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