福井県小浜市の閉校する4小学校と新設する小学校

 福井県小浜市は6月22日、新設する小浜美郷小学校に統合される市東部の4小学校について、来年3月末の閉校時点で自然災害時の避難所指定を取り消す可能性があることを明らかにした。周辺住民にとっては最寄りの大規模な避難所がなくなる恐れがある。約9カ月という“期限”が迫る中、早急な対応が求められそうだ。

 市議会一般質問で垣本正直議員(誠友会)に理事者が答弁した。

 理事者は21日の一般質問で「廃校後、2年程度は市教委が管理する」とした上で「(その後の)活用方法が見つからない場合、民間への売却や取り壊しなどを視野に入れる」と答弁していた。

 しかし、22日の答弁では「教職員や児童が不在となり、現在と同様の管理を続けることは困難。施設の活用方針が決まるまで校舎は原則使用できなくなるため、避難所としての活用は難しい」と説明。公共財産の活用策を探る“猶予期間”は約2年9カ月あるものの、災害対応の観点からは残り約9カ月しかないとの認識を示した。

 今回の小学校再編では松永、国富、宮川、遠敷の4校が来年3月末で閉校し、同4月に小浜美郷小が開校する。理事者は統合後について「美郷小を指定避難所とする方向で関係部局と協議を進める」とする一方、「(4校が)活用されない場合は、関係機関や民間施設も含め、新たな指定避難所を検討していきたい」と述べるにとどまった。

 市生活安全課によると該当する4地区の指定避難所は現在、小学校と公民館など9カ所。新たに美郷小が避難所になったとしても各地区からは距離がある。近くの公民館などでは収容しきれない可能性があり、遠方の避難所に赴かなければならないケースも想定される。避難先の変更について住民への周知も必要だ。同課は「各地区と協議しながら、できるだけ早く方向性を決めていきたい」としている。

関連記事