越前市白山地区を拠点に自然活動を展開している市民グループ「自然と暮らし隊」は二十三日、同市二階堂町の白山神社裏山で「森のフォーラムコンサート」を開いた。約五百人の聴衆者を前に行われたフォーラムのテーマは「これからの参勤交代」で、都会人は今後、田舎との二重生活によって自然に触れ合いながら、自らの生き方を変えていく時代を迎えていることを確認した。

 フォーラムでは、ベストセラー「バカの壁」の著者としても知られ、同隊名誉会長の養老孟司さんが「これからの参勤交代」と題し基調講演。この中で養老さんは現代は頭だけで考える時代となっているが、自然の中で体を動かしながら感性を見直すことが求められていると指摘し「自然に触れ合うことで感じるもの、世界が変わる」と強調した。

 この後、シンガー・ソングライターの白井貴子さん、西川一誠知事、奈良俊幸越前市長に養老さんを交え、同テーマでのパネルディスカッションを行った。

 西川知事は二つの地域で居住する時代に向け「新福井人誘致促進事業」に力を入れていくとともに本県の暮らしやすさに誇りと自信を持てるようにしたいとし「三年後に本県で開催される全国植樹祭などを契機に、福井の居住環境の良さを全国にアピールしていきたい」と強調した。

 奈良市長は「東京だけが日本ではない。金もうけだけがすべてではない。都会と田舎のバランスがよくなるようにするためには参勤交代はぜひ必要」とし、三年後に本県で開催される全国植樹祭は里地里山の保全運動に取り組む白山地区での開催をとアピールした。

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