中学生を前に拉致された当時の状況などを話す地村保志さん。言葉から問題解決への強い思いがにじむ=6月12日、福井県小浜市立小浜中学校

 ■北に残る被害者

 「北朝鮮に残っている拉致被害者も年を重ねており健康状態が心配。健康なうちに救出してほしい」(18年3月)

 「(北朝鮮にいる拉致被害者は)それぞれ置かれた立場がある。(米朝首脳会談に対して)日本に帰れる立場にある人は期待するだろうし、そうでない方もいるだろう」(18年6月)

 「帰れるという立場の人は、既にそれなりの(帰国の)準備が進んでいるんじゃないか。帰るという希望を持っていてほしい」(同)

 ■米朝関係

 「北朝鮮の反米運動は日常茶飯事。暮らしの中で政治学習がある。話し方も勉強しているから、反米についてインタビューされても即答できる。本心かどうかは分からないが」(17年10月)

 「(米朝首脳会談で)両国が手を握るということには驚きがある。ただ北朝鮮の国民は平和を望み、今の休戦状態も異常と考えている。平和協定という方向にいけば納得するだろう。南北の分断で生じた離散家族の解消にもつながる」(18年6月)

 ■拉致問題の解決

 「北朝鮮にいる被害者の環境や立場も変わってきているので、日朝交渉で救出を図っていくという上では、いろいろな問題が上がってくると思う」(18年5月)

 「北朝鮮にとって拉致問題はごく一部の歴史であって、最優先は戦後補償の問題という立場を取ってくる可能性もある」(同)

 「北朝鮮は拉致問題は解決済みと言っているが、それは政府認定の12人に対する回答だと思う」(同)

 「解決済みとしている拉致問題とは別の(特定失踪者などの)案件を出してくる可能性もあると思う。その条件として『(経済支援など)見返り』という問題が出てくるが、日本国民が納得しない可能性もある。相手の反応(出方)をみるしかない」(18年6月)

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