改良求める声多く
三国漁港

 本県沖などの日本海に大型クラゲ(エチゼンクラゲ)が大量発生している問題で、全国底曳網漁業連合会は十三日、坂井市三国町の三国漁港で、独立行政法人・水産総合研究センター(横浜市)が開発した大型クラゲ駆除漁具を持ち込み、県内漁業者に対し説明会を開いた。しかし、比較的小型の底引き網船が多い県内では「約一・五トンの鉄製チェーンが付いた網は重過ぎて使いづらい」と漁業者からは改良を求める声が相次いだ。

 説明会には、県機船底曳網漁協所属の坂井市三国町や敦賀市、越前町の漁業者約三十人が参加。駆除漁具は、二隻の底引き網船で長さ約百メートルのトロール網を引き大型クラゲを追い込んで、二十センチ間隔で格子状に組んだワイヤで解体し海中に排出する仕組み。縦横約四十メートルの間口を確保するため、太さ約二十センチの鉄製チェーンが約七十メートルにわたって網に取り付けられ、総重量は約三トンにもなる。一網の価格は約八百万円。

 連合会の職員立ち会いのもと、製作に携わった兵庫県漁連の嘱託職員が漁具の仕組みを説明。しかし県内の沖合底引き船は小型船が多いため漁業者が「チェーンがついていては、網を巻けない」「大き過ぎて船に積み込めない」「クラゲのカッター部分だけ提供してもらうことはできないか」などと、改良を求める意見が相次いだ。

 水産庁や自治体、漁協関係者が参加した大型クラゲ対策の全国協議会は先月二十八日、七月からの日本海での洋上駆除を決定しているが、県機船底曳網漁協の米田清組合長は「駆除したいのはやまやまだが、この漁具では県内ではだれも使えない。改良を水産庁に要請していく」と話している。

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