与野党の獲得議席数

 第3次安倍政権発足後初の大型国政選挙となる第24回参院選は10日投開票された。安倍晋三首相(自民党総裁)が目指す憲法改正に賛同する改憲勢力は、非改選と合わせ国会発議に必要な全議席の3分の2(162議席)超となった。自民党は55議席、公明党が14議席へ伸ばし、与党で改選過半数の61議席を上回って勝利した。民進党は改選43議席を割り込み32。民進、共産、社民、生活の野党4党は32の改選1人区で候補を一本化し共闘したが及ばなかった。共産は伸長した。

 与党は非改選76議席を含め参院過半数122議席を大幅に超え、首相の政権基盤が一層強まった。秋の臨時国会以降、改憲に向けた議論が本格化しそうだ。

 憲法改正に関し、首相は10日夜の報道番組で「(衆参)憲法審査会に議論の場が移り、どの条文をどう変えるか集約されていく」と述べ、議論の加速に期待を示した。

 改憲勢力は、自公両党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の計4党と、改憲に前向きな無所属・諸派議員。今回77議席以上を得て、非改選の88議席と合わせて3分の2を超えた。衆院では自公両党で既に3分の2を占めている。

 自民党は注目の1人区で21勝11敗と勝ち越したが、岩城光英法相と島尻安伊子沖縄北方担当相の現職2閣僚は落選した。計13の改選複数区全てで議席を獲得し、東京、千葉で2人当選。比例代表では第1党となり、19議席を獲得した。無所属1人を追加公認したが27年ぶりとなる単独過半数に届かなかった。

 民進党は、選挙前を下回ったが前身の民主党が前回2013年に得た17議席は上回った。岡田克也代表は当面続投する考えを表明したが9月の代表選対応は白紙とした。

 改選9議席の公明党は擁立した7選挙区で全勝、比例でも7議席となり、現行制度下で最多の14。改選3議席の共産は6へ倍増、改選2のおおさか維新は7議席と大きく伸ばした。社民と生活はそれぞれ1議席。日本のこころ、新党改革は届かなかった。

 選挙区の投票率は、共同通信社の集計で54・70%となり、前回13年を2・09ポイント上回った。

 今回は「18歳選挙権」が国政選挙で初適用され、人口が少ない隣接選挙区を統合する「合区」が導入された。改選数は121(選挙区73、比例代表48)。選挙区225人、比例代表164人の計389人が立候補した。

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