新疋田駅のログハウス風交流施設の壁一面に、ずらりと並ぶ鉄道写真=福井県敦賀市疋田

 雷鳥やしらさぎ、トワイライトエクスプレス…。壁を埋める鉄道写真に圧倒されていると、後ろから声を掛けられた。「写真がすごいですよね、ここは。特急銀座の一番地みたいなところだから」。一眼レフカメラを抱えた金山弘明さんは、石川県白山市の博物館の学芸員という。

 米原方面からのJR北陸線と、近江今津方面からの湖西線が合流する福井県以北の鉄路は、多くの特急が行き交う区間。滋賀県境を越え福井県最初の駅が新疋田駅(敦賀市)だ。同市はJR直流化に併せ2006年10月、山あいの景観に合うようにと、現在のログハウス風の交流施設を駅舎として整備した。

 「旧駅舎にも写真が飾られていた。鉄道ファンが全国から撮影に集まることもあって待合室を自由に作品を飾る『みんなのギャラリー』としたんです」と、当時市の担当者だった井口直樹さん。「でもまさかこんなに集まるとは…」

 取材に訪れた土曜日の昼下がりにも、熱心な鉄道ファンがいた。駅付近の線路のカーブが絶妙らしく、浜松市の会社員男性いわく「20両ある貨物車両でも、全体を収められる」。

 金山さんは定期的に北陸線各駅を撮影している。「北陸新幹線延伸で各地が大きく変わりつつある。今、街を記録しておくことが県民の財産になる」と話した。

 
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