ちかもんくんと今後も一心同体での活躍を誓う前田三津夫さん=福井県の鯖江市まなべの館

 福井県鯖江市のキャラクター「ちかもんくん」。人気を保つためには“中の人”の技量は欠かせないが、同市のNPO法人職員、前田三津夫さん(32)は10年以上前からその役割を担っている。まさに“一心同体”の活躍でイベントなどに出演し続けており、愛着は人一倍強い。暑い夏は最もハードな時季だが、「さらに市民に愛されるキャラにしたい」と意気込んでいる。

 前田さんは現在、同市のNPO法人「小さな種・ここる」に勤務。高校生の頃から、市や地元NPOが運営するイベントに積極的に参加しており、市職員の知り合いも多い。“中の人”デビューは2005年に福井県で行われた国民文化祭。小柄なことを買われて、市職員からスカウトされた。

 「もともと人を楽しませることが好きだった」という前田さん。経験はなかったが、ゆるキャラが集まるイベントに何度も参加して動き方を研究。声を出さずジェスチャーだけで感情を表現する技を磨いた。

 ちかもんくんの頭部は重さが5、6キロあり、視界は目と口の部分だけ。転びそうになることもしばしばだ。「子どもの夢を壊したくない」とまずは頭部がはずれないよう細心の注意を払う。子どもたちに蹴られたり、首のすき間から手を突っ込まれたりと“手荒な歓迎”を受けることもあるが、絶対に怒ることはない。

 毎年5、6回のイベントなどに出演しているが、夏は“中の人”にとって最もハードな季節。首から下はフリース素材で「サウナ状態。汗でべとべと」だ。7月24日も同市まなべの館で開かれる「まなべDEわくわく アートフェスタ2016」に出演する。室内でのイベントとはいえ福井国体の公式ダンス「はぴねすダンス」を子どもたちと踊る予定。厳しい任務だが「暑さに負けず子どもたちを楽しませたい」と夏に向かってパワーアップを図る。

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