現場周辺に非常線を張って立ち入りを禁止した治安部隊=2日、バングラデシュ・ダッカ(AP=共同)

 【ダッカ共同=中檜理】バングラデシュの首都ダッカの外交・商業地区で1日夜、武装グループが飲食店に侵入、人質を取り立てこもった。同国警察が2日、店に突入し銃撃戦になった。日本政府によると、作戦で日本人男性1人が救出され、7人が安否不明になっている。男性は被弾して負傷したが、政府筋は7人について「厳しい見通しを持っている」と語った。救出作戦では実行犯数人が射殺され、外国人3人を含む人質13人が救出された。

 過激派組織「イスラム国」(IS)系の通信社が犯行声明を出した。日本政府関係者によると救出されたのは東京都内の建設コンサルタント会社社員の渡辺玉興さん。

 萩生田光一官房副長官などによると、渡辺さんは、国際協力機構(JICA)の円借款のプロジェクトに従事していた。プロジェクトに関わる別の7人と共に食事中に襲撃された。日本政府関係者によると7人は男性5人、女性2人とみられる。

 バングラデシュでは昨年以降、外国人や少数派を標的にしたイスラム過激派の襲撃が頻発しているが飲食店への攻撃は異例。在留邦人は約千人。

 襲撃犯は「アラー(神)は偉大なり」と叫びながら発砲した。ISは世界有数のイスラム教徒人口を持つバングラデシュに拠点を設置したと表明していた。

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