パブリックビューイングで、日本代表の先制点に湧く観客=6月19日、福井県越前市いまだて芸術館

 これが日本の実力だ―。サッカーワールドカップの日本代表が1次リーグ初戦でコロンビアと対戦した6月19日夜、福井県内各地でパブリックビューイング(PV)が行われ、サムライジャパンの青のユニホームを着たサポーターらが選手と心を一つにして熱い声援を送った。格上のコロンビアを撃破した瞬間、「よくやった」「1次リーグ突破が見えた」と歓喜の大声援がわき起こった。

 越前市粟田部町の市いまだて芸術館でのPVには、午後8時の開場からサポーターが続々と詰めかけた。同9時のキックオフ前には約300人が客席を埋めた。スペシャルゲストの解説者として、サッカー元日本代表の名良橋晃さん(46)も訪れた。

 1次リーグ突破に向け、絶対に落とせない初戦。青いかつらとフェイスペインティングで“完全武装”し、最前列に陣取った会社員の辻岡慶多朗さん(27)=越前市=は「今日は試合が楽しみで仕事が手に付かなかった。自慢の大声で会場を盛り上げたい」と気合十分。試合開始直前、PVを主催した武生青年会議所メンバーと名良橋さんのリードで全員で「ニッポン」コールを繰り返すと、会場のムードがぐんと高まった。

 前半6分、相手反則から香川真司選手がペナルティーキックでいきなり先制点を挙げると、会場のボルテージは一気に最高潮。客席は拳を突き上げて総立ちとなり、香川コールとウエーブが繰り返された。自らもサッカー部の山本空翔さん(中学2年)は「さすが日本の10番を背負う香川選手。後は冷静にボールを回して、チャンスがあったら追加点を狙って」と勝利を祈った。

 後半は日本がボールを支配しながらも、なかなかゴールが決まらない展開。後半25分に本田圭佑選手が投入されると「行けー」と期待感が高まり、直後に本田選手のコーナーキックから大迫勇也選手がヘディングで2点目を決めると、会場全体が喜びを爆発させた。高校の同級生同士で応援した会社員の伊内真理子さん(28)、大江奈保子さん(29)=ともに福井市=は「ようやく追加点が入ってうれしい。もう1点取って」と笑顔を輝かせた。

 最終盤は日本の守備陣がコロンビアのチャンスの芽を摘む度に大きな拍手。試合終了のホイッスルが鳴り響くと「うおー」と大歓声が上がり、観客同士でハイタッチをして喜びを分かち合った。

 人口に占める外国人の割合が県内で最も高い越前市らしく、南米出身の市民も交じって観戦を楽しんだ。ブラジル人のフェルナンダ・ナリシさん(31)=同市=は「日本は素晴らしかった。いい試合だった」と西野ジャパンの奮闘をたたえた。

関連記事