イラスト/fuプロダクション、AZZURRO

 「地方」が注目されています。

 ひと昔前の日本は、東京という「中央」ありき。「地方」は競って「中央」を追いかけていました。今の時代はもう、そうじゃないですよね。地方は、遅れてもなければ、劣ってもいない。人口減少社会に立ち向かう日本の最前線に、わたしたち福井人は暮らしています。

 福井県の今を見つめ、ありたい姿を空想してみましょう。

 社長輩出率日本一—。背景にあるのは、眼鏡や繊維など独自に築いた地場産業。少人数の家族経営で受け継がれてきたものづくり技術をさらに磨いたら、町工場からだって世界ブランドは生まれます。

 健康長寿—。高齢者が自らの役割を発揮しながら、支え合って自活するような特区をつくると、どうでしょう。老後も生き生きと過ごせる場所を求めて、世界中の人々がやってくるかもしれません。

 大本山永平寺の座禅修行、コシヒカリの古里での米作り—。滞在して初めて味わえる本物の体験を売りに、2拠点居住の地として名乗りを上げれば、国内外から移住者を呼ぶきっかけになりそうです。

 福井は面白い。知名度は低いけれど、幸福度は日本一。そんな極端さが、きっと売りになる。そして何よりも、福井に根差して暮らしている人の姿は、最大の魅力です。

 よそには流されず、変わらぬ価値を守りながら、今あるオリジナリティーをちゃんととらえ、見えるようにする。その魅力は、海外にだって通じるはずなんです。金沢や東京どころか日本をすっ飛ばして、世界と直接つながる地域に。福井なら、きっとなれます。

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