8月にも本格稼働させる自動除染装置=28日、福井県敦賀市の新型転換炉ふげん

 日本原子力研究開発機構は28日、廃炉作業中の福井県敦賀市の新型転換炉ふげん(原子炉廃止措置研究開発センター)を報道陣に公開した。放射性廃棄物の自動除染装置を8月から本格運用する。

 自動除染装置は放射能レベルの低い廃棄物を再利用したり、一般の産業廃棄物と同様に処分したりできる国のクリアランス制度の対象となる廃棄物を洗う装置。微小なステンレス粒子を水と一緒に吹きつけ、表面を削って除染する。4分ほどで最大100分の1程度に汚染を減らせるという。昨年3月に設置した。本格運用により1日2トンほど処理し、廃炉を進める。

 タービン建屋は、解体を済ませた配管などが50〜60センチの大きさに切断され、整然と積まれた状態。また原子炉本体の解体へ向けた調査として、年度内に炉内から試料を採取することにしている。

 ふげんは33年度の廃炉完了までに廃棄物が36万トン以上出る見通し。このうち放射性廃棄物は約5万800トンで、これまでに約970トン分の解体を済ませている。昨年度は廃炉作業や施設の維持管理業務約4億9千万円の発注のうち、県内企業が約3億2千万円を受注した。

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