福井県内の中学校で初めて本年度から七十分授業を導入した福井市至民中で二十九日、「新たな中学校づくりに向けての第一回公開研究会」が開かれた。生徒へのアンケート調査では、従来の五十分授業より学力アップに「つながる」とする回答が約六割を占め、まずまずのスタートとなっていることなどが報告された。

 同校は二○○八年度に移転新築するのを機に、これまでの学校づくりを見直し、教科ごとに教室を移る市内初の「教科センター方式」を取り入れる。七十分授業の導入は、学習が途切れる回数を減らし、グループ考察などにじっくり取り組み、学力を高めるのが狙い。同センター方式への改革の一環と位置付けている。

 研究会には県内各地の教師約百人が参加。週三回だった授業が二回になるなど授業回数の減少に対応し、学習の定着を図るため毎日実施している二十分のドリルタイムや、グループ討議を主体とした授業を公開した。社会の授業では、奈良時代の戸籍に女性の名前が多い理由を考えさせ、生徒たちはグループで話し合った内容を積極的に発表していた。

 見学した教師は「ユニークな取り組み。授業の進め方に工夫がいることが分かった」「暑さもあってか、時間最後の方は少々疲れた表情の生徒もいたが、全体的には集中していた」などと感想を漏らしていた。

 この後、経過報告会の中で生徒へのアンケート結果を紹介。「授業に取り組む姿勢はよくなったか」の問いには、「かなりよくなった」(7%)、「少しよくなった」(41%)と半数が前向きに受け止める一方、「あまり変わらない」(47%)も同数いた。

 同校の牧田秀昭・研究主任は「教科ごとの授業回数が減少し授業間隔が開きすぎるデメリットもあるが、教師側には目標をもって授業に臨む姿勢がみられ力量アップがうかがえる」と話していた。

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