「市民とともに新しい風を吹かせたい」と抱負を語る石山志保氏=6月18日、福井県福井市の福井新聞社

 6月17日に投開票された福井県大野市長選で初当選した石山志保氏(43)は一夜明けた18日、福井新聞社などでの取材に対し抱負を語った。人口減少対策や経済の活性化など、今後取り組む政策には「仲間が必要」と強調し、行政と市民が協働しながら持続可能なまちづくりを目指し「新しい風を吹き込む」と強調した。

 石山氏は、初めての選挙戦を「名前も顔も知られていない無名の新人。(有権者に)分かりやすく伝えることも難しかった」と振り返った。目標としていた1万票を上回ったことには「多くの票をいただき(胸に)響いた。だんだんと、その重みを実感している」と話した。

 選挙期間中に「一緒に挑戦する仲間がほしい。『一緒に頑張ろう』という言葉がうれしい」と繰り返したことに関し、多くの有権者と出会う中でその思いは強くなっていったという。「一つの物事を進めるときに行政だけでは出来ないことばかりだ」と市民参加型の市政運営を強調する。

 また、選挙活動を通して「(市民の間で)意見を言う場や活動を起こす機会を求める雰囲気も感じ取った」と振り返り、新リーダーとして「やる気を引き出し、一緒に進めていくようなスタイルでいきたい」と意気込んだ。

 北陸3県初の女性首長として注目されることには「市が目立つきっかけになればいい」とし、「押すところは押しながらきめ細かに、しなやかに対応していきたい」と女性視点も生かしていくとした。

 課題となる小中学校再編については、現計画の策定過程に「市民対市教委の対立構造として見えた。市教委への不信感も少なからずあると思う」と指摘。これまでに市民からどんな声があったのかを確認し、住民の意見を再度聞くところから始めるとした。

 石山氏はこの日、福井新聞社で吉田真士社長らと懇談したほか、大野市内で記者会見を開いた。

 大野市長選は新人同士の争いとなり、12年ぶりに新市長が決まった。石山氏は7月9日に初登庁する。

関連記事