自慢の料理を手に「どちらの国も応援したい」と話す米田パトリシアさん=6月16日、福井県福井市中央1丁目

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本の初戦となる6月19日のコロンビア戦を楽しみに待つ同国出身の女性が福井市にいる。母国の文化を伝えたいと11年前に市内に料理店を開き、今回の試合では店内でパブリック・ビューイング(PV)を企画した。「どちらの国も応援したい。いい試合になってほしい」と期待を寄せている。

 女性は、福井市木田町の自宅と同市中央1丁目のビルで飲食店「リカレパ」を営む米田パトリシアさん=同市。コロンビア中西部のカルダス州出身で、日系の現地法人で働いていた福井市出身の夫との結婚後、約30年前に移り住んだ。

 来日当時、日本語はあまり話せなかったが、語学を教えるボランティアとの交流などを通じ、徐々に会得した。地理も全く分からなかったが、乳製品の配達の仕事を通じ道を覚えた。料理好きだったこともあり、卵焼きなど日本料理も次々とマスターしていった。

 元々、人と話すのが好きで自宅でスペイン語教室を開いたり、公民館などでサルサを教えたりしてきた。その中で「もっと母国の文化を伝えたい」という気持ちが高まり、2007年に持ち帰り専門のコロンビア料理店を自宅にオープン。昨年4月には店内で食べてもらえるように中央1丁目に2店舗目を開き、毎週木、金、土曜と第2、4週日曜に営業している。

 店では祖母の味を受け継いだトウモロコシの生地から作った「アレパ」や、同じ生地に肉やジャガイモを包んで揚げた「エンパナーダ」など本格的なコロンビア家庭料理を提供。常連客から「パトちゃん」の愛称で呼ばれていて、アットホームな雰囲気も特徴だ。

 母国ではW杯の応援は大盛り上がりになるという。明るく前向きな国民性が特長だとし「試合で頑張っている選手を勝ち負け関係なく応援して楽しんで」と目を細める。

 19日は午後7~9時にコロンビア料理が提供されるパーティー(会費3千円)を行い、同9時からプロジェクターを使って試合観戦(観戦から参加は会費500円)を行う予定。

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