経産相諮問機関 関電報告書受け

 高経年化(老朽化)した原発を技術的に評価する経済産業相の諮問機関、総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会の技術評価ワーキンググループ(WG)は二十日、関西電力から高経年化技術評価報告書が出されている美浜原発3号機の現地調査を実施した。WGの意見を踏まえ原子力安全・保安院は、報告書の評価が妥当か審査し、結果を公表する。

 WGは同調査会の高経年化対策検討委員会内に設けられ、学識経験者らで構成。関電の報告書を審議するため、現地調査を実施した。

 主査の関村直人・東大大学院工学系研究科教授ら委員四人と保安院、原子力安全基盤機構の担当者が同原発を訪れた。関村主査が「美浜3号機は十二月に運転開始から三十年を迎える。経年劣化の評価などが現場の機器、構造物の実態を適切に踏まえているか確認することが重要」と、趣旨を説明した。

 委員は、タービン建屋にある主給水ポンプ出口配管や一昨年十一人が死傷した蒸気噴出事故現場、中央制御室など七カ所を視察した。今回定検で低合金鋼に取り替えられた主給水ポンプ出口配管では、関電から説明を受け、配管の肉厚測定の様子も視察した。

 二十一日は県美浜原子力防災センターで会合を開き、報告書と保安院の審査状況について審議する。

 同原発の事故を受け、○五年十二月に長期運転原発の安全を確保するためのガイドラインが整備され、運転開始後三十年の原発の技術評価を国へ報告することが電力事業者に義務づけられた。

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