福井信用金庫決算

 福井信用金庫(本店福井市、高橋俊郎理事長)は17日総代会を開き、2月に合併した旧武生信用金庫分を加えた2016年3月期決算を承認、発表した。売上高に当たる経常収益は4期連続の減収だったが、純利益は3期連続で増益を確保した。福井信金は「合併による損益面での影響はない」と説明。預金、貸出金は旧武生信金の増加分があり、大幅に残高を伸ばした。

 福井信金によると、旧武生信金の15年3月期の純損益は26億円の赤字で、15年度も膨らんだ。ただ2月15日の合併に伴って財務の清算手続きを行い、旧武生信金が保有する資本準備金や積立金を取り崩して赤字分に充当した。担当者は「赤字分は相殺されており、今決算の損益計算書上の影響はない」とした。

 合併を経た最終的な16年3月期決算は、経常収益が貸出金利息や有価証券売却益の減少を主因に前期比2・3%減った。経常利益は同9・2%減。純利益は法人税の減少などにより同23・0%増加した。本業のもうけを示すコア業務純益は同17・5%増の22億1100万円だった。

 期末の預金残高は、旧武生信金の増加分905億円を含め、前期比17・5%増の7872億2800万円。年金や給与の振り込み獲得などが寄与した。貸出金残高は増加分373億円を含めて同16・5%増の3907億4900万円だった。

 自己資本比率は合併により、資産を安全性に応じて調整した「リスク・アセット」が増加し、前期比0・68ポイント低下の16・13%となった。金融再生法に基づく不良債権額は、同54億7400万円増の306億2500万円。不良債権比率は同0・34ポイント上昇の7・78%となった。

 17年3月期は、マイナス金利の影響で貸出金利の低下が進むことなどから減収減益とみている。

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