宮内和也さん

 福井県警公安課と敦賀署は16日、若狭町で1997年に失踪し、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者として捜査していた宮内和也さん(51)を発見したと発表した。県警によると、拉致の可能性はないと確認し、事件や事故にも巻き込まれていないという。

 宮内さんは97年4月24日、三方町(現若狭町)世久見の世久見漁港で行方不明となった。旧三方町職員でカヌーのインストラクターを務め、翌月のカヌー研修を前に同日夕、現地入り。艇庫がある岸壁で目撃されたが、帰宅しなかった。

 艇庫前に宮内さんの四輪駆動車があり、カヌー1隻が持ち出されていた。数百メートル離れた海岸の消波ブロックで折れたカヌーが、近くで宮内さんのジャンパーが見つかった。当日は地元漁師が漁をあきらめるほど海は荒れていた。パドルやウエットスーツなどは艇庫に置かれたままだった。

 宮内さんは2003年、北朝鮮による拉致問題を調べている民間団体「特定失踪者問題調査会」によって、失踪者リストに掲載された。08年には、拉致の疑いが濃厚とする「1000番台リスト」に追加された。

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