福井県警本部=福井市大手3丁目

 詐欺とみられる不審電話が6月12~14日に北陸3県で相次いだ事件で、キャッシュカードなどの受け取り役は4、5人のグループとみられ、電車で“全国行脚”していることが15日分かった。石川県警が詐欺未遂容疑などで2人を逮捕し、供述から判明した。残る数人が福井県内に入り、高齢者宅を狙っていたとみられる。15日には滋賀県内で不審な電話が確認された。

 警察官をかたり「口座から現金が引き出されている」などとだまそうとした不審電話は12日に富山県内で34件、13日に石川県内で約60件、14日に福井県内で24件確認され、北陸3県を南下していた。

 石川県警捜査2課によると、金沢市南森本町周辺で13日午前、不審電話が10件ほど相次いだ。捜査員が森本駅でマスク姿の不審な男(22)を発見し尾行。男は電車やタクシーを使い駅を転々と移動し、野々市市や小松市など男が行く先々で不審電話が多発した。

 尾行開始から6時間後、小松市の70代男性宅から出てきたところで事情を聴き、男性のキャッシュカードを持っていたため窃盗容疑で現行犯逮捕した。尾行中、男は頻繁に電話しており、電話をかける役から移動先を次々と指示されていたとみられる。

 同日午後には、石川県津幡町で少年(19)が詐欺未遂容疑で逮捕された。

 2人は同じ詐欺グループで「富山から石川に入った。全国を回る予定だった。受け子は全部で4、5人いる。顔見知りではない」と供述。それぞれ単独で行動していた。

 福井県内では15日の不審電話はなかった。福井からさらに南下したとみられ、滋賀県警によると15日に大津市で同様の電話が複数確認された。

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