六月定例福井市会は開会予定だった九日、議長人事をめぐって会派同士が対立し紛糾。会議規則に定められた午後五時になっても本会議が開かれず流会し、議案の上程さえ行われない異例の事態となった。同市会の流会は二十一年ぶり。坂川優市長が政策的予算を肉付け、初めて編成した六月補正予算案などは、あらためて臨時議会を招集し上程する。

 この日は、予定されていた正副議長改選に端を発し、最大会派の政友会が志成会に入会を申し入れる形で、新たな保守合同を図る会派再編の動きが表面化。一方、志成会、市民クラブ、公明の三会派は議長不信任動議提出を模索するなど混乱が続いた。

 開会権限を持つ木村市助議長(政友会)は他の三会派からの度重なる開会要請を拒否。流会が決まる直前の午後四時五十五分には坂川市長が異例の要請に訪れたが、応じなかった。木村議長は流会後「(三会派が開会前から不信任動議や議長人事などを検討したのは)議会ルールに対する重大な違反」と主張した。

 初編成の予算案が思わぬ形で審議に入れなかった坂川市長は「非常に残念。市民生活に影響を与えてはならず、臨時議会で対応せざるを得ない」と話した。臨時議会の日程は、あらためて議会運営委員会で調整されるが、今のところ未定。臨時議会では会議規則により一般質問は行われない。

 同市会の流会は臨時議会を含め、記録が残る一九六三年以降四回目。いずれも議長人事などに絡んでの流会だった。八五年六月定例会では、流会六日後から五日間の臨時議会が開かれた。

 他の県内市町では、○一年十二月の定例敦賀市会が最終日に自然閉会となった例がある。

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