池田町の部子川をダムサイトとする国の足羽川ダム計画原案について、国土交通省近畿地方整備局の藤本貴也局長と西川知事は八日、同町役場を訪れ、杉本博文町長に対し建設受け入れを要請した。杉本町長は「町民、町の将来にとって大きな課題」と述べ、今後住民への説明会や町会に諮るなどして慎重に対応する考えを示した。

 藤本局長は知事からダム計画原案の了解を得たことを説明。「流域県民の安全安心のためにもダム整備は必要だが、実現には池田町の皆さんの理解がぜひ必要」とし、県とともに周辺整備など地元側の要望に応える考えを示して協力を求めた。

 西川知事は、恒久的な水害対策としてダムの必要性を説明。ダムサイトが旧美山町から池田町へ変更した経緯に触れ「地元にはいろんな意味で心配をかけたと思っている」と話し、池田町を含む県民の理解を得ながら国と協力して計画を進めたい考えを示した。

 杉本町長は「町民に対して大変重く厳しい要請」との認識を示し「地元住民が四十年間ダム問題にほんろうされたことを流域の皆さんも深く理解し、ねぎらってもらいたい」と地元の苦悩への理解を求めた。その上で「町民に真摯(しんし)に意見をうかがい、議会の指導もあおいで返事をしたい。しばらく時間をもらいたい」と今後の方針を示した。

 会談後、杉本町長は受け入れ判断の時期について「いたずらに延ばすこともできない」と話し、九日に町会全員協議会で会談内容を説明するほか、計画対象地域の下池田地区や全町民向けの説明会の開催日程を調整するとした。

 一方、藤本局長は「国の概算要求も念頭にあるが、期限を区切るつもりはない。町で適正に考えていただき返答を待ちたい」との立場を示した。

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