【リヨン7日】原子力施設を活用した産業振興の取り組みを学ぶため、フランスを訪れている福井商工会議所の視察団は六、七の両日(現地時間)、同国南東部のローヌ・アルプ地方の原発関連企業などを視察した。団員は担当者から参入の成果や課題を積極的に聞き取り、県が進めるエネルギー研究開発拠点化計画の将来像を探った。

 六日はまず、放射性物質の遠心分離器や輸送容器の設計を手がけるリヨン市のロバテル社で、ドミニク・サンシェッテ社長らと面談。同社長は「顧客である原子力施設と営業担当者が常に接触し、要望に素早く対応できる」と立地地域の優位性を強調した上で、独自技術の開発の重要性を訴えた。グルノーブル市のSDMS社では、核燃料輸送容器などの生産現場を見て回った。

 七日も、グルノーブル市内でナノテクノロジー(超微細技術)研究施設や、同国原子力庁の化学繊維関連施設を訪問。原子力技術の最先端分野への応用について説明を受けた。顧問として視察団に同行している江守幹男・同会議所会頭は「各社とも小規模ながら、自分たちの技術に自信を持っている。原子力産業に明るい未来を感じた」と、拠点化計画への今後の取り組みに意欲を見せていた。

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