黒龍酒造の純米大吟醸原酒「無二」の入札会を前に4種類の利き酒をする特約店の担当者=6月14日、東京・西麻布のエネコ東京

 黒龍酒造(本社福井県永平寺町、水野直人社長)は6月14日、今秋から販売を始める“最高峰”の純米大吟醸原酒「無二(むに)」について、同社特約店による入札会を東京都内のレストランで開いた。2012~15年の醸造年度産ごとに入札し、出品予定の1500本(720ミリリットル)を大きく上回る2800本が落札された。13年度産が卸価格の最高値を付け、市場価格は同社の大吟醸「石田屋」(1万円)の十数倍となる見込み。

 同社商品を取り扱う特約店を対象とした入札会は業界初の取り組み。「無二」は、最高級「石田屋」を超える商品として打ち出すため、価格の透明性を図ろうと入札形式をとった。

 入札会には全国の特約店66店の担当者が参加。水野社長はあいさつで「日本酒の価値をプロに決めてもらう。これからの日本酒の価値がさらに向上していくと信じている」と述べ、最高級ブランドとして年度産ごとの出来栄えを価格に反映させる狙いを強調した。

 12年度産から4年分の商品について著名なソムリエや料理人らが講評した後、特約店の担当者が利き酒をして入札した。

 入札では黒龍酒造側はソムリエらの評価に基づき、年度ごとに1本当たりの金額を提示。それに対し特約店が購入希望のケース(6本単位)数を示して落札を決めていった。出品本数と購入希望本数がほぼ一致すれば落札となるが、各年度産とも購入希望店が殺到。いずれも最終となる4次入札までもつれこんだ。
 

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