約2千人が参加した2018年の福井県福井市の成人式。2022年度は会場確保や日程調整が課題となりそうだ=1月7日、同市のフェニックス・プラザ

 ▼式は制服?

 高校3年生にとって「成人の日」は大学受験の直前。どの市町の担当者からも「受験生はインフルエンザ感染を避けたいはず。1月だと参加を見送るのでは」との声が上がり、1月を避ける案も検討されそうだ。

 一方で、現在の20歳の成人式については「地元を離れた人が帰省し、久々に再会するといった同窓会としての役割も果たしている。地元の良さを再認識できる場にもなっている」(福井市の担当者)ことも否定できない。

 「催しは従来通り『二十歳の集い』として維持した方が、同級生との再会などを楽しめる場になるのでは」

 「18歳で集まっても新鮮味が…」

 「中学2年のときの立志式みたいに堅苦しくならないか」

 「振り袖を着る機会が失われ、高校の制服での出席になるのだろうか」

 取材では、市町の担当者からさまざまな声が聞かれた。

 ただ、どの担当者も「他の市町や県、国の動向を注視したい。現時点で開催時期などの方向性は決めていない」と手探り状態は変わらない。

 ▼小学校にも余波

 政府は4月、成人式の在り方などを議論する省庁横断の連絡会議を立ち上げ、初会合を開いた。成人式を担当する文部科学省は「対象年齢や開催時期について法律の規定はない。国ではなく各自治体が決めるもの」とする一方、「関係者の意見や各自治体の検討状況を今後取りまとめ、会議で発信していく」と話す。

 県も「各市町と今後連絡を取り、課題などを整理しながら調整していきたい」としている。

 成人式を巡る検討はまだまだこれからだが、思わぬ余波は小学校にも。県内では「2分の1成人式」と呼ばれる“儀式”を行っている小学校があり、10歳になる4年生の児童が夢や両親への気持ちを発表している。ある女性教諭(51)は「10歳はきりが良く高学年になる節目でもあるが、今後9歳に引き下げるのだろうか」と考え込んだ。

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