工業デザイナーら丹南の専門家3人が連携し開発したシフォンケーキ専用ナイフ「Chiffon21」

 ふんわりとした食感が特徴で、手作りする人も多いシフォンケーキの専用ナイフを、工業デザイナーら福井県丹南地域の専門家3人が連携し開発した。やわらかいシフォンケーキをきれいに型抜きできるよう、独自のデザインと工夫が施されている。

 専用ナイフは「Chiffon21(シフォン21)」。素材は強度としなやかさを兼ね備えた3層鋼で、オーブンで焼いた後に円形のアルミの型から切り出す際や、型抜き後にカットするときに使う。女性をターゲットにしており、大きさも刃渡り13・3センチと女性が扱いやすいサイズにした。直径21センチの型まで対応できる。

 開発したのは、工業デザイナー大久保裕生さん(65)=福井県越前市、インターネットや電話で注文を受け商品を発送するシフォンケーキ専門店「Snowcafe(スノーカフェ)」の渡辺洋さん(46)=福井県越前町、越前打刃物の研師戸谷祐次さん(40)=福井県越前市。大久保さんが立ち上げたブランド「クラシモンズ」の第1弾商品として販売を始めた。

 一般的な包丁やナイフは刃の部分が湾曲しているのに対し、型に沿ってシフォンケーキを切り出す際に刃が均一に当たるよう、まっすぐな形状になっている。また、アルミの型を傷つけないよう刃の表と裏の角度を変えている。

 一般家庭などでは型抜きに刃の付いていないヘラを使うことが多いが、よりきれいに切り出せるようにと、一本一本鍛造して作製する専用ナイフを考案。約3年前から開発に取り組み、3人の専門知識を生かして改良を重ね、完成にこぎつけた。

 大久保さんは「専門家のコラボレーションによって完璧なものができた」。渡辺さんは「ケーキの外側は焦がした部分がしっかり付いた状態になり、形崩れしないので、よりやわらかいものを焼ける」と話している。

 価格は1万5千円(税別)。スノーカフェや越前市余川町のタケフナイフビレッジ、東京にある県のアンテナショップ「ふくい南青山291」で販売している。問い合わせは、スノーカフェ=電話090(9769)5222。

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