保護者説明会で集団食中毒の対策や経緯などを説明する町の担当者ら=24日、福井県若狭町三方中体育館

 若狭町給食センター(福井県若狭町北前川)の給食を食べた8小中学校の児童生徒らの集団食中毒で県は24日、有症者やセンターの調理員の便からノロウイルスが検出されたと発表した。各校では新たに32人が下痢や嘔吐の症状を訴え、有症者は287人に増加。町は「家庭などでの2次感染の可能性が高い」(町健康課)として、町ホームページなどでノロウイルスの感染防止を呼びかけている。

 県と町によると、検便では症状が出た児童生徒ら10人のうち7人、センターの全職員11人のうち調理員3人からノロウイルスが検出された。県は食中毒の原因となった可能性が高いとみて、便の細菌検査や、給食の保存食の検査をさらに進める。ただ3人の調理員も児童生徒らと同様に給食を食べていることから「感染ルートの特定は難しい状況」(県医薬食品・衛生課)という。

 町のまとめでは、同日午後3時現在で2中学校で生徒10人が新たに症状を訴えた。6小学校でも新たに児童20人と教職員2人に症状が出た。町はノロウイルスの潜伏期間や保護者への聞き取りから、家庭などで2次感染した可能性が高いとし同日、ホームページを更新。ノロウイルスの消毒方法などを掲載した。

 各学校にも文書で感染予防を指導するとともに、保護者にもメールなどで注意喚起した。また学童保育施設を含め、嘔吐物の処理などに使う消毒薬や使い捨て手袋などを補充する措置を取った。

 町はこの日、学校を再開したものの、中学校は2校の444人中68人、小学校も6校の417人中55人が欠席。中学校で14人、小学校で10人が早退した。特に新たに症状を訴える子どもが多かった三方小は25〜27日の3日間を休校とし28日の体育大会も延期。上中中も25、26両日、午後を休校とした。6校は通常通り。

 町は24日も町中央公民館で会見を開き状況を説明。玉井喜廣教育長は「欠席が必要なほどの症状の児童生徒は減っており、学校は再開すべきだったと考えている」とした。25日まで業務停止処分を受けている同センターについては、週明けの給食再開を目指し、衛生基準マニュアルの見直しや、調理員確保に向けた調整を進めているが、めどは立っていないという。入院していた小学2年生男児は23日夜に退院した。

関連記事
あわせて読みたい