日本三大松原の一つで、国の名勝にも指定されている敦賀市の「気比の松原」で二十五日、樹木名札(ネーチャーラベル)の取り換え作業が行われた。

 気比の松原は面積約二十八ヘクタール。アカマツ、クロマツのほかに約九十種類の広葉樹が生育している。主な樹木には元環境省自然公園指導員の柴田亮俊さん(76)=同市松葉町=が十二年ほど前、友人と取り付けた名札約三百枚が付いている。しかし、名札は木製で、樹木と名札を縄でくくりつけていたため、老朽化で朽ちて落下するなど見た目にも悪く、補修が望まれていた。

 今回、福井森林管理署松原森林事務所から樹脂製の名札(縦十六センチ、横十二センチ)四十枚が提供された。ステンレス製のスプリングで樹木に取り付けるようになっており、木製より耐久性もある。

 取り付け作業は柴田さんと、ボランティアの田中喜美枝さん(44)=同市松栄町=が行った。気比の松原には「散策」「歴史文化」「森林浴」の各コースに分かれる遊歩道が整備されており、二人は古い名札を順次撤去。ウラジロガシやモチノキ、カマツカなどの名前が刻まれた真新しい名札を取り付けていった。名札は遊歩道を歩く市民らの目線の高さに設置、覆いかぶさる枝木を伐採するなど見やすいようにした。

 柴田さんは「ネーチャーラベルは植物や生き物との出合いのきっかけとなり、自然に学ぶ姿勢を養うことができる」と話す。今秋のJR直流化開業で、例年より多くの観光客が気比の松原を散策することが予想され「敦賀の景観を楽しみながら自然学習と一環として役立ててもらえれば」と作業に精を出していた。

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