軽い気持ちで移住しに来た私たちにも、近所の方はとっても優しくて。みんなで芋煮会したり、いろんな交流ができました。

家では調理できないから、おすそわけのお魚を知り合いのところに持って行って、みんなで焼いて食べたり...

 前回は、気軽な気持ちで移住体験ができちゃう場所がたくさんあったら、もっと移住って促進するんじゃないかなって思った話を書きましたが、今回は別の視点から。

●私たちが画策するゆるさと構想(笑)

 私がいたい場所について考えてみました。
 そしたら、実家や自宅以外の、なんとなーくふらっと立ち寄れる拠点があったら楽しいなあって思った。

 実家じゃない、ゆるいふるさと。
 これを私たちは「ゆるさと」と呼ぶことにしてみたんだけど(笑)

 片足を突っ込んでみたまちと相性が良ければ、きっとそこが、私のいたい場所、「ゆるさと」になると思う。
 いたい場所っていうのは、不思議なことに、もっともっと素敵になったらいいなとか、お節介なことを考えてしまうわけで…。
 そうなったら、今まで一度も選挙に行ったことがないダメな国民代表の私が、選挙に行きたくなったんです(笑)

 なぜかって、まちに興味がわくと、このまちを動かしているのは一体どんな人たちなんだろうって俄然興味が湧いてくる。
 市長に会いたくなる。
 市役所の人に会いたくなる。
 市議会議員に会いたくなる。

 そんな気持ち、初めてだったんだけど、手っ取り早い方法として、議会ってものを人生で初めて見に行ってみました。
 そこで、何が行われているのか目の当たりにして、私は、私の住みたいまち、好きなまちを動かしている人を、自分の意思でちゃんと選びたいなと思った。
 自分で選んでいない人たちに意見や要望を言う権利も、批判をする権利もないと思うし、言いたいなら絶対に選挙権が必要なんだって気づきました。

 そのまちの選挙権が欲しかったら、絶対に住民票を移すことが必要。
 そんな移住の理由があってもいいのかもなあって。
 もちろん、居住実態がないのに無責任に住民票を移すのはダメだけど。
 だったら住民票と選挙権を別々にする法律ができないかなーとか、周りの人とも話し合ってみたり。
 そんな突飛な法律はなかなかできそうもないけど、そのまち、「ゆるさと」を拠点に、全国に出稼ぎに行ったり、オンラインで仕事をする。
 そんな風に、そのまちが新たな人生の拠点になったら、なんか素晴らしいよねって。

 もちろん、家や場所があるから、ここをしっかり有効活用してねっていう、目的をはっきり決めた移住政策やまちづくりもすっごくいいと思う。
 そういうことがしたい人だってたくさんいるから。
 だから、適材適所というか、多様性みたいなものをみんなが理解して受け入れられるような取り組みや場所がどんどん増えていくといいなというのが今の私の気持ちです。

 そしてそのためには、多様性を受け入れてもらう側の心遣いも忘れちゃいけないなって思う。
 多様性=なんでもあり、じゃなくて、モラルやマナーを守って、みんなが安心できるようなまちであることが望ましいなって。
 要は、思いやりを忘れちゃいけないってことだよね。
 みんなが思いやって、相手の立場を考えて、その中で自由にやってみることで生まれることがたくさんあると思うんです。
 人と人とのつながりが希薄になっている今こそ、そういったつながりを大切にしていきたいなって思います。(ゆるパブメンバー、しおりんこと江戸しおり)

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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