福井地方気象台は二十三日から、インターネットを利用した防災気象情報提供システムの運用を始めた。県、市町、各消防本部などが気象庁ホームページ(HP)上で大雨、台風などの気象情報をリアルタイムで監視できるようにするほか、各機関の防災担当者に電子メールで注意報・警報を送信。避難勧告などの防災業務に役立ててもらう。

 同システムは、気象庁が地域防災情報の共有化と気象災害の防止や軽減を目的に構築した。県内すべての市町や消防本部、一部の消防団など四十四機関が登録。これまで各市町は県からのファクス配信で気象情報を得るなどしていた。

 各機関は割り当てられた専用ID(識別情報)を使い、同システムのHPにアクセス。IDは一機関が複数使えるため、関連部署でそれぞれ情報をチェックできる。全国や県内各地の降水量、風向・風速、気象レーダー画像などが一目で分かり、大雨や台風の警戒に役立てられる。九頭竜川など指定河川洪水予報や地震、潮位情報なども閲覧できる。

 また、各機関の防災担当者のパソコンに気象台発表の注意報・警報を電子メールで配信する。アドレスは一機関につき三つが割り当てられ、消防団など現場の担当者に情報がいち早く届くメリットがある。同気象台防災業務課は「システムは気象台と県などが専用回線で結んでいる防災情報提供装置の補完的役割も果たす。各機関の防災担当者に有効活用してもらえるように情報内容を充実させていきたい」としている。

 福井市危機管理室は「これまで危機管理室を通し各担当課に情報を流していたが、システムの利用や電子メールでダイレクトに情報が伝わり、迅速な対応につながる」と期待している。

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