5年近く使われていない普通車用レーン=福井市本町通り地下駐車場

 福井市営の本町通り地下駐車場(同市順化1丁目、中央3丁目)で、車両格納レーンの一部が5年近く使われていない状態が続いている。市では「利用台数が少なく、効率的に運営するため」と理由を説明しており、利用増に向けた取り組みを進めるとしている。

 同駐車場は順化1、2丁目の通称・片町の違法駐車対策を目的に、約53億円をかけて建設され、1996年12月に供用開始した。機械式で、収容台数は車高1・55メートル以下の普通車用2レーン(241台)と大型車用1レーン(75台)の計316台となっている。

 そのうち普通車用の1レーン119台分が2011年7月から使われていない。市地域交通課では「利用台数が少なく、稼働させるとレーンに人を配置する必要があり、運営の効率化を図るため動かしていない」と説明。供用開始前の計画では1日約1240台の利用を見込んでいたが、2014年度の利用実績は約5万1千台で、1日平均約140台にとどまっている。

 JR福井駅西口再開発ビル「ハピリン」オープン直後の、今年のゴールデンウイーク(4月29〜5月5日)でも、1日平均132台で、前年同期の18%増にとどまった。市役所に隣接する市大手駐車場の同期間の利用は50%以上増えた。

 機器のメンテナンスは行っていて、田島宇一郎・市都市戦略部理事は「大規模なイベントなど、稼働が必要な際にはすぐに動かせるようにしている」としている。同駐車場の運営は指定管理者制度を導入していて、14年度の指定管理料は約4500万円。建設には国の融資を受けていて、18年度に償還を終える。

 田島理事は「供用開始からほどなく片町近辺でコインパーキングが増え、利用が伸び悩んでいる」と現状を話す。定期利用の営業を強化しているほか、4月から指定管理者が変わり、利用増に向けた提案も受けるとしていて「利用が増えるよう取り組みを進めていきたい」としている。

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