12歳でジュニア野菜ソムリエに合格した上坂嘉崇さん=福井市内

 福井県鯖江市の上坂嘉崇さん(12)=高志中1年=がこのほど、ジュニア野菜ソムリエの資格を取得した。県内の資格取得者でつくる野菜ソムリエコミュニティ福井では最年少。実家の農業を継ぐのが将来の夢で、「みんなに喜んでもらえる品種を作ったり、農業、自然のことを伝えられるようになりたい」と意気込んでいる。

 上坂さんは、野菜が大好きで、園児の頃から自宅近くの畑に実る野菜をもぎ取り、おやつ代わりにしていたほど。農業を営む家族の手伝いにも熱心で、特製のイチゴドレッシングなど料理も作る。

 「どうしたらおいしく上手に育てられるんだろう」。稲作や野菜栽培に従事する家族の姿を見ながら関心を覚え、膨らんだ興味はいつしか将来の夢に変わった。母親の友人に野菜ソムリエがいたことからその存在を知り、野菜への知識を深めたいと資格に挑戦することにした。

 ジュニアの資格は野菜ソムリエ初級の位置付けだが、試験では野菜の品目や栄養素や調理方法、流通の仕組みまで広範囲の知識が問われる。魅力を伝えるためのコミュニケーション能力も試され、大人でも落ちる人がいるという。

 上坂さんはまだ小学6年だった1月、日本野菜ソムリエ協会が認定する福井市の地域校で講座を受けた。受講から4週間後に試験が行われる仕組みで、受験には特定の野菜についてのリポート提出が必要。家族の買い物に付き合ってスーパーで野菜を観察するなど独自の“自習”を重ねながら、A4サイズの紙8枚に及ぶリポートを仕上げ試験に臨んだ。

 2月の1回目の試験では合格点に4点及ばなかったものの、3月に再受験。中学入学後、合格通知書を受け取り、「自分に資格が取れるか不安だったけど、何とか取れてうれしい」と喜びをかみしめた。

 「今後は中級、シニアの資格にも挑戦したい」と上坂さん。「砂漠など野菜が作れないところでも育てられる品種を作ってみたい」と夢への階段を一歩一歩上っている。

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