地域の特性に合わせた長期的ビジョンの重要性について話す藤沢和弘さん=12日、福井県鯖江市の鯖江商工会議所

 鯖江商工会議所(福井県鯖江市)は12日、北陸経済研究所の主任研究員、藤沢和弘さん(51)=福井市出身=を招き「新幹線の停まらないまち 鯖江のあり方」と題した講演会を、同会議所で開いた。福井県での開業を見据え、鯖江の特長を生かした長期的なまちづくりのビジョンを持つ重要性を訴えた。

 藤沢さんは金沢開業後の富山県内の実情を基に「これまで急行が止まっていたような駅で新幹線が停車しない駅は必然的に衰退する」ときっぱり。「地域が持続していく上で何が必要かを地域全体で考え、長期的な戦略を行政、財界、住民が共有しなければならない」と訴えた。

 また、鯖江市の方向性について「今ある観光コンテンツで人を呼ぶのは限界があり、ものづくりという強みを生かして企業誘致や産業育成に力を入れる方が適している」と持論を展開。「既存の資源を融合させた、世界で鯖江にしかないものを考えなければならない」と述べた。約70人が聴講した。

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