自宅でも実家でもない、なんとなくふらっと立ち寄れる場所って素敵。定期的に開催するパーティーには、たくさんの地元の方が来てくれました。

 気軽に移住してもらえるまちになるための新しい移住の考え方。

 まちづくりと同様、移住って言葉が各地で聞こえてくるけど、どうやったら都会に集中しちゃってる人間を、地方に持ってこられるんだろうって最近だらだらと考えてます。

 よくある移住政策って、補助金出すから農業やってよとか、家あげるから定住してとかが多いですよね。
 でもそれって、今ある仕事を辞めて、うちのまちのためにガチ移住してくれよってことじゃん。
 きっつ。
 ハードル高!
 って思うんですよね。

 私が住むまちを、何かの対価を受け取ったとしても、誰かに押し付けられたくないし、ずっとここにいるよなんて確約できないと思うから。
 少なくとも私は決められるのとか超嫌い。
 すぐ気変わっちゃうし。
 だからそんな移住政策には絶対乗らないかな(笑)

●片足を突っ込めるまち

 私が3月末まで参加していた福井県鯖江市の体験移住事業「ゆるい移住」について考えてみると、あれは、決めつけられたくなくて、好き勝手やりたい若者にはすごいいいプロジェクトだったなあって思う。
 私が「ゆるい移住」でいいなって思った理由の1つは、仕事をしなくていいというところ。
 つまり、今の仕事を捨てなくていいってこと。
 そこに惹かれた人は他にも多かったです。

 移住するか、しないか、白か黒か決めろってことじゃなくて、その間にも何か受け皿が必要だと思うんですよね。
 だから、移住するという行動に、移住する場所に、片足を突っ込めるってすっごく魅力的で。
 余白だとか、グラデーションだとか、そういう言葉で表現する人もいるけど、まあそういうイメージのやつ。

 「ゆるい移住」が終わってみて、片足突っ込まなきゃわからないことって本当にたくさんあるなあって強く思うんです。
 私は福井にも移住にも全く興味がなくて、ゆるい移住っていう取り組みそのものに興味があったから参加したんだけど、実際に来てみたら福井が大好きになって、もし何かがあればここに住んでもいいって気持ちにもなって…。
 さらに、全国で行われている移住政策や地方の抱える問題、地域活性やまちづくりにも興味を持っちゃったり。
 福井に片足を突っ込ませてくれる環境がなかったら、今の私は絶対にいないって断言できる。
 だから、そんな中途半端な状態を受け入れてくれる場所が、福井の中にもどんどんできたらいいなって思ったりしてます。

 移住政策とか、地方創生とか、本当に流行ってますよね。
 これからどうなっていくんだろう…。(ゆるパブメンバー、しおりんこと江戸しおり)

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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