渡邉健雄氏

 福邦銀行(本店福井市)は13日の決算会見で、東條敬頭取が退任し、後任の頭取に財務省出身で同行顧問の渡邉健雄氏が就くトップ人事を内定したと発表した。6月29日に開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。

 渡邉氏は財務省で長く地域金融行政を担当してきた。会見で東條頭取の経営方針を継承する考えを示し「地域への貢献、健全経営、活力ある職場づくりを実践する。地域密着の姿勢で、地元の企業とともに成長する銀行を目指したい」と抱負を述べた。

 東條氏は2011年、31年にわたり福邦銀のかじ取りを担った三田村俊文氏(現代表取締役会長)の後任として頭取に就いた。09年に財務基盤強化のため公的資金を注入した同行が、4年ぶりに黒字転換したタイミングだった。経営戦略として「課題解決型提案営業」を掲げ、顧客ニーズに応じた事業性融資などを通して福井県内企業の成長を支援。そこから資金需要を取り込み、収益力を高めてきた。

 東條氏は会見で「直近の4年間は増益を達成できた。金利環境は大変厳しかったが、経営の安定化に寄与することができた」と振り返った。職員による不祥事が相次いだ時期もあり「信頼が最も重要」と内部管理体制の強化を徹底。同行幹部は「ルールを守るという、基本中の基本を植え付けてもらった」と話した。

 ■わたなべ・たけお 東北大卒。82年大蔵省(現財務省)入省。07年九州財務局理財部長、14年北海道財務局長などを経て、15年10月に福邦銀行顧問。56歳。新潟県出身。

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