株取引の協力依頼をかたり高齢者から現金をだまし取ったなどとして、福井県警勝山警察署と福井南警察署、県警捜査2課、機動捜査隊の合同捜査本部は14日、詐欺と詐欺未遂の疑いで東京都内の62〜78歳の男5人を逮捕した、と発表した。電話でのだまし役、現金の受け取り役と役割を分担して高齢者を狙った特殊詐欺グループとみて調べている。

 逮捕されたのは▽江戸川区、職業不詳内村雅矢(62)▽台東区、無職齋藤幸雄(72)▽同区、不動産業永田秀樓(78)▽世田谷区、無職森田愼太郎(65)▽多摩市、無職佐藤時雄(64)—の各容疑者。

 逮捕容疑は共謀し今年3月下旬〜4月上旬、勝山市の70代女性に電話して「個人で株を購入する権利に当選した。名義を貸してほしい」と持ち掛け、その後「購入した株の取引に国税局の査察が入る。解約のために300万円が必要」などとうそをつき、金をだまし取ろうとした疑い。

 さらに齋藤、永田両容疑者は昨年6月、埼玉県秩父市の70代女性から同様の手口で現金300万円をだまし取った疑い。福井県警は残る3人も関与した可能性があるとみて調べている。

 県警によると、内村、森田両容疑者は容疑を否認、残る3人は大筋で認めている。

 グループは内村容疑者がリーダー格で森田、佐藤両容疑者が電話でのだまし役、永田容疑者が現金の受け取り役、齋藤容疑者は現金の運搬役だったとみられる。5人が60、70代という「特異な形態のグループ」(県警)が組織された経緯などについて調べる。

 県警は勝山市の女性の協力を得て、現金の送付先に指定された永田容疑者の自宅アパートに4月12日に捜査員を派遣。同容疑者と、近くをうろついていた齋藤容疑者を同日、詐欺未遂容疑で逮捕、5月2日に詐欺容疑で2人を再逮捕した。その後、犯行拠点の台東区内の事務所を突き止め、出入りしていた残る3人を同13、14日に逮捕、家宅捜索してパソコンや携帯電話を押収した。

関連記事
あわせて読みたい