須弥壇に画像を投影し、テクノ風にアレンジした正信偈を披露した「極楽音楽花まつり」=3日、福井市東郷ニケ町の照恩寺

 テクノのリズムでお念仏—。若い世代にもお寺に足を運んでもらおうと、福井市東郷二ケ町の照恩寺は3日、親鸞聖人の教え「正信偈(しょうしんげ)」などをテクノ風にアレンジした音楽法要「極楽音楽花まつり」を本堂で行った。ご本尊を祭る須弥壇(しゅみだん)には、極楽浄土をイメージしたカラフルなハスの花などのコンピューターグラフィックス(CG)画像を投影。子どもからお年寄りまで約60人が、斬新な法要を楽しみながら手を合わせていた。

 「音楽が大好き」で20代前半にはプロのDJとして活動していたこともある住職の朝倉行宣さん(48)が初めて企画した。朝倉さんは「正信偈は親鸞聖人の教えを当時のはやり歌に乗せて伝えようとした、いわばポップス。決して伝統を壊すのではなく、現代の音楽を合わせたらどのような表現ができるのか、やってみたかった」と話す。

 法要が始まると、ライトアップされた須弥壇にCGの花びらや鳳凰(ほうおう)が次々と映し出され、本堂はまるでライブ会場。朝倉さんは袈裟(けさ)姿でDJの機材を操り、自らがテクノ風にアレンジした“3曲”を歌い上げた。若者が集うクラブに流れていても違和感がない曲調ながら、よく聞くと抑揚やテンポは浄土真宗の法要でおなじみの正信偈のまま。お年寄りにもすんなりなじんだようで朝倉さんが最後の一節をとなえると、自然と「なまんだぶ、なまんだぶ」と両手を合わせていた。

 参加した白崎佳代子さん(79)は「時代に合った法要で、お寺の好感度が上がりますね」と笑顔。東郷小5年の西山葵さんは「お経がPerfumeの曲みたいにかわいく聞こえた」と話していた。

 

 
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