楽曲「命のビザ~私の名前を忘れないで~」を制作した井上さん(左)と堂田さん=福井県敦賀市

 第2次大戦中に多くのユダヤ難民が敦賀港に上陸し、難を逃れた史実を元に、福井県敦賀市の音楽家ら2人が、日本人との触れ合いをつづった楽曲「命のビザ〜私の名前を忘れないで〜」を制作した。2人は2日、敦賀市役所を訪れ渕上隆信市長に制作を報告。「子どもからお年寄りまで大勢に歌ってほしい」と話した。

 難民らは、船旅に同行した日本人へ感謝の言葉を記して写真を贈っており、そのアルバムが昨年、市に寄贈された。

 このエピソードを元に同市野神の井上喜代子さん(82)が作詞。「私を忘れないでと写真を渡す」「ああ人道の港 敦賀の町よ」と3番までつづった。

 作曲は井上さんの依頼で同市元町のピアニスト堂田展江さん(63)が担当。ゆったりと歌いやすい曲に仕上げた。曲はCDに収められた。

 井上さんは、夫の脩さんが郷土史家として早くからユダヤ難民上陸の調査に取り組んできたこともあり「歌を通して、自分も多くの人に史実を知ってもらう役に立てれば」と笑顔。堂田さんは自身が指導するコーラスグループなどで既に歌っているとし「これからも関係者にCDを配るなどし多くの人に理解が広がってほしい」と話していた。

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