福井県産トラウトサーモンが数匹入った網を重そうに上げる福井県職員

 福井生まれ、福井育ちの県産トラウトサーモンの初水揚げが2日、おおい町大島の大島漁協前岸壁で行われた。全長約50センチ、重さ1・5キロサイズに育ったサーモン800匹余りを揚げ、鮮度を維持するため、すぐに生け締めした。3日から福井市中央卸売市場の競り場に並び、県内のスーパーや回転ずし店などに出荷される。

 県内育ちの稚魚を初めて使うサーモンの養殖は、昨年12月1日にスタート。福井沖合養殖振興組合が同岸壁の約400メートル沖合に設置した大型、小型の両いけすで、大野市内の施設で育成した稚魚(300〜400グラム)計約1万4千匹を海面養殖した。約1万2千匹、18トンの水揚げを目指している。

 この日は午前7時から同組合の一員の福井中央魚市(本社福井市)社員と県職員計10人が作業に当たり、前日に沖合から岸壁のいけすに移した815匹を水揚げした。いけすから数匹ずつ網ですくい、特設の水揚げ台に載せて1匹ずつ丁寧に生け締めしていった。

 中には全長60センチ、重さ2キロを優に超える大物もみられた。生け締め後、氷水につけたサーモンはトラックで福井中央魚市本社に運ばれ、3日の初競りに備えて、1匹ずつ重さを量って箱詰めされた。

 水揚げは、サーモンが生きられなくなる高さまで水温が上がらないか見極めながら、今月20日ごろまで連日続く予定。福井中央魚市の吉田祐記次長(36)は「いけすに備え付けたフロート式自動給餌機もきちんと機能し、思った以上に良い成育となった。全てを水揚げした後、課題などを検証し、県産トラウトサーモンの養殖事業に引き続き取り組んでいきたい」と話していた。

 福井沖合養殖振興組合は大島漁協、福井市漁協、県漁連などで構成。福井市鷹巣漁港沖でも防水型自動給餌機を用いたトラウトサーモンの養殖が行われている。県は2019年度までに県内の養殖出荷量を400トンまで引き上げ、日本一の産地を目指していきたいとしている。

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