乗り換え連絡通路の整備イメージ(断面図)

 北陸新幹線の駅舎利便性に関し25日に開かれた与党建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会で、福井県敦賀市は現駅舎からの連絡通路に「動く歩道」の設置を要望した。新幹線駅舎と現駅舎が200メートル離れているためで、市は乗客を二次交通の集中する駅西地区にスムーズに誘導、街中活性につなげることで、新幹線効果を創出したい考えだ。

 市が検討委員会に提示した整備イメージ図では、動く歩道は、新幹線コンコースや現駅舎〜新幹線駅舎、現駅舎の跨線橋で要望。市によると、渕上隆信市長は現駅舎の跨線橋分については、ホームからのエスカレーターが接続しているため、技術的に難しいならカフェなどの店舗を置く案も求めた。

 動く歩道のほかに、新幹線駅舎は上下移動が20メートルほどになることから、エレベーターやエスカレーターを設置し、バリアフリー化することを要望。

 ほかに、市は新幹線駅前広場を計画し、国道8号につながるアクセス道の整備も県に要望しているとして、これらを新幹線開業に間に合わせるために、乗り換え利便性を踏まえた新幹線駅舎の早期レイアウトの決定を求めた。次回会合は5月に開かれ、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が提案に対する検討結果を示す予定。

 市は駅西側を市の玄関口としてとらえ、新幹線開業を見据え投資を行ってきたが、新幹線駅舎は東側に離れての建設計画となったため、西地区への乗客誘導が喫緊の課題として浮上。新幹線のホーム下に在来線の特急ホーム新設の検討にも危機感を募らせており、乗り換え連絡通路に動く歩道の設置を求めた。

 市の西地区への投資額は、土地区画整理事業に約37億円、駅前広場に約11億円、敦賀駅交流施設オルパークに約11億円、福井大の国際原子力工学研究所に約20億円、敦賀駅跨線橋負担金に約10億円で、総額約90億円に上っている。

 さらに、西地区には路線バスや敦賀港への直通バス、タクシーといった二次交通機関が集中。徒歩やレンタサイクルによる敦賀港や気比神宮周辺エリアなど、観光拠点へのアクセスも西地区が拠点になっている。

 小浜線は現駅舎に残ることから、鉄道を使って三方五湖や小浜市の明通寺などへの乗り換えにも、動く歩道は利便性が高いとしている。

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